どうしているの?ねぇ、先輩…
10.先輩の今
<瞬side>
「瞬、ダーツやらないの?」
「んー、いい。ごっつやってきなよ」
大学の仲間たちと来ている行きつけのダーツバーで、カウンター席に座る俺はダーツもやらずに1人ダラダラとビールを飲んでた。
「春田先輩、ダーツ下手だから」
「は?下手じゃねぇし」
同じ大学に進学したごっつと、翌年に入学してきた西沢さんとは今も当たり前のようにつるんでる。
時間があればみんなで集まって、常に一緒に飲んでる感じだ。
「私よりは下手ですよ」
「西沢さんが上手すぎるだけだろ」
カウンターの隣に座った西沢さんは、半分以上入ってるウーロン茶を一気に飲み干した。