どうしているの?ねぇ、先輩…
「瞬くんでいいや、ダーツやんない?」
「やってもいちかに勝てねぇもん」
「瞬下手だから」
「だから下手じゃねーって!」
いつの間にか仲間内での俺のキャラは、ダーツ下手になっている。
まぁ実際、そこまで上手くはないけど言うほど下手でもないんだけどな。
「私帰りまーす」
電話が終わって戻ってきた西沢さんが、イスの上から上着とカバンを取り上げた。
「え、どうせ電話洋平からでしょ?ここに呼べばいいじゃん」
「だめですよ、洋平先輩仕事忙しくて滅多に会えないんだから」
「彼氏とは2人っきりで会いたいもんねー?」
「そういうことです」