どうしているの?ねぇ、先輩…
11.あの頃
<瞬side>
「え!え!え!」
翌日、学食で待ち合わせたごっつと西沢さんに、美香と再会したことを報告した。
持参の弁当を開ける手を止めた西沢さんが、物凄い顔で俺を見てる。
「会ったって!どこで!なんで!いつ!?」
「昨日、直人経由で居場所が分かって」
「へー、すごい急展開だね」
隣に座る西沢さんとは大違い、ごっつはいつも通り冷静だ。
だけど表情を見ればわかる。
美香が無事でいたことがわかって、ごっつなりに安堵してるということ。
「それで、会ってどうしたの?」
「昨日はちょっと体調不良だったから、また後日ゆっくり会おうと思ってる」
「私も会いたい!春田先輩、連絡して!早く!今すぐ!」
「いや、俺ら2人で話したいこと色々あるし、」
「私だって美香に会いたいの!洋平先輩も会いたいと思うし、取りあえず皆で会いましょう!ほら早く連絡して!!」
いや、どっちかっつーと取りあえず2人で会いたいんだけど…。
なんて思いながらも、西沢さんのでかすぎる声とその態度に断れなくて……
学食内で、美香にLIMEを送った。
『今度みんなで集まろう。俺と美香と西沢さんとごっつと、洋平も』
2人で会いたいと思ってたけど。
誰一人欠けてない生徒会のその面子を見て、
なんかちょっと、泣きそうになった。