どうしているの?ねぇ、先輩…



「保健室で貰ってきた。つーか具合悪いなら保健室行けば」

「ダメ、今日は1番に生徒会室行かなきゃだから」

「だから、何をさっきからそんなに張り切ってるの?」

「張り切ってるんじゃなくて、汚名返上しなきゃなの!……ゴホッ、ゲホッ!」

「あーもう、倒れても知らないよー?」

「ゴホッゴホッ、…」











「ぅ……薬が切れてきた気がする」


放課後、HR終了と同時にカバンを持って教室を飛び出し、生徒会室へ直行。

予定通り1番乗りで着いた生徒会室で、立っていられない体はすぐにイスへと座り込んだ。


「ホッチキス、…まだ全然終わってない」


昨日だけじゃ終わらなかったのか、留められていない通信が机の上に放置されている。



「……やろう」


ホッチキスを手に取り、パチン、パチン、と、作業を開始。

1人きりで15分ぐらい、ひたすら作業をしていたら……



ガラガラ



ドアが、開いた。



「あ……」



瞬先輩がドアを開けたまま、私を見て一瞬立ち止まる。



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