目が合ったその瞬間から
「……ん…」
朝か。
「え。ここどこ。」
「ここは俺ん家。」
そう誰かが答えた。
そうだ。昨日は朔くん家に泊まったんだ。
「よく眠れた?」
「うん。ありがとう。」
学校の準備しなきゃ、そう思い起き上がる。
「もう8時だけどどうする?」
…え?8…時?
「……え?えっっっっっ!うそ!」
「でも今日は9時30分登校でしょ?」
あ。そうだ。てかなんで知ってるんだろう。
「忘れてた。ここから星城までどのくらい?」
「わかんない。けど星城の子が古都のこと送ってくれるから大丈夫。9時にここの近くまで来てくれるよ。」
「え?迷惑かけちゃった。」
すごく申し訳ない。遠回りさせちゃったらどうしよう。
「通り道だから大丈夫だよ。その子女の子だから安心していいよ。」
「良かった。わかった!もう準備始めなきゃ。てか朔くんは学校行かないの?」
なんでこの時間にここにいるんだろ。学校行くなら絶対間に合ってない。普通登校なら8時30分登校のはずだから。
「今日は休む。昨日の今日だしね。」
「そっか。」
確かに昨日あんなに追われたんだもん。疲れてるよね。