目が合ったその瞬間から

「あーごめん忘れてた！私は二宮灯。古都ちゃんと一緒で星城の2年！」

「すいません。同じ学校なのに知らなくて…」


こんなにかわいい子がいたら普通気付くもん。なのになんで私は知らないんだろ。


「しょうがないよ。こいつ学校にはこの格好で言ってないからね。」

「えっ？そうなんですか？」


なんでだろ。こんなに可愛かったら私は喜んで学校にも行くし自分の容姿を見せびらかしたくなるのに…


「そうなの。私の彼氏がバッキーだから私に変装しろって言うの！ひどいと思わない？」


確かにこの見た目なら間違いなくモテる。ちょっとだけ彼氏さんが束縛したい理由もわかる。


「でも今日は変装しなくて良いんですか？」

「うん！もう今日からはこの格好で行くことにしたの！古都ちゃんとも仲良くなりたいしね。」


嬉しい。こんな私にそんなこと言ってくれるなんて。


「ありがとうございます。そんなこと言ってもらえて嬉しいです。」

「もう！敬語やめてよ！そんで灯って呼んで！」