目が合ったその瞬間から
そんなことを考えてるうちに学校の近くまでやってきた。
すごく見られてる気がする。
灯ちゃんと一緒にいるからかな?
「なんかすごい見られてない?私たち」
「灯ちゃんが見られてるんだよ。私いつもこんなに見られないもん。」
えーすごーい。なんて言いながら笑ってる灯ちゃんはほんとにすごい。
「ところで古都ちゃんって何組?私は5組。」
「1組だよ。結構離れてるね。」
「そうだね!同じクラスが良かったなあ!私友達いないし。」
きっとそれは変装してたからだと思う。今日はすごいことになりそうだな。
「多分今日友達できると思うよ!男の子にもめっちゃ声かけられそう」
「それはまずいな。男の子と話してるのバレたら彼氏が拗ねちゃうよ…」
それの対処法は知ってる。けどそれは私みたいに地味な人しか使えないと思うけど…
「それなら男子苦手っていう噂か彼氏が怖いっていう噂を流しておくといいよ。私は男子が苦手っていう噂を友達に流してもらったので全く男子から話しかけられないよ!」
「それすごい!使ってみる!古都ちゃんも協力して流して!」
「でもこれは私みたいな地味な人だから使える技かもしれない。灯ちゃんみたいなかわいい子には通用するかわかんないや。」
「それなら大丈夫。かわいい子でも通用してるから!」