目が合ったその瞬間から

「ねぇ私悪くないよね?ねっ?」


カラオケについてから2時間が経過した頃、あやはずっと彼氏の愚痴を言い続ける。
そんなに喧嘩するなら別れれば良いのに…なんて思うけどそんなことは言わない。


「そうだね。あやは悪くないよ。でも彼氏くんも悪気はなかったんじゃないかな?」


そう言ってあやの怒りをおさめる。

私には恋愛経験が全くない。人を好きになったこともないしまず男の子が怖い。


「あいつは仲直りしたいって思ってないのかな?なんで連絡して来ないの?」

そうあやが言った瞬間、

プルルルルル プルルルル

着信音がなった。


「はい。もしもし…」


あやの携帯だ。私の携帯に電話がかかってくることなんてほとんどない。


「会いたいって言われた。仲直りしたいって…」

「行って来な。もうここは出ようか。」

あやの電話が鳴った時からこんな気がしてたので片付けを終わらせた私はあやに言う。

「ごめんね、また遊ぼうね!」

そう言ってここを出る。

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