目が合ったその瞬間から
「どうぞ。」
私はついに部屋に入った。すごく広い。ここは立地の良い高層マンション。しかも最上階だからきっと高い。こんなところを第二の家なんて言うこの人はきっとお金持ちだろう。
「失礼します。」
「とりあえずここ座って。」
「はい。」
「単刀直入に言うと君は今とても危ない状況なんだけどわかる?」
わからない。この人が危ないって言うならまだわかる。でもこの人が言いたいのはきっとそう言うことではない。
「わかりません。」
「だよね。じゃあ簡潔に説明するね。」