分岐点 ~幸せになるために
大勢で 賑やかに 紅白歌合戦を見ながら
まだお正月じゃないのに おせち料理を 食べて。
弟達は 初日の出を見ると言って 出かけて行った。
ようやく 静かになったリビングを
母と一緒に 片付けて。
私は 客間に 布団を敷いて 眠る。
今頃 毅彦は 何をしているだろう…
でも 私からは 連絡しない。
毅彦も 私のことを 考えているかな。
左手に嵌めた ブレスレットに 触れながら。
思ったところで 報われない恋は
中学時代 先生に憧れた気持ちに 似ている。
そんなことを 考えながら
私は いつの間にか 眠っていた。