分岐点 ~幸せになるために
お正月の3日まで 実家で過ごして。
東京に戻ってくると やっぱりホッとする。
いつの間にか 自分の城になっている部屋。
この部屋には 毅彦の面影が あっちこっちにある。
毅彦からは 元旦に ” あけおめ ” のスタンプが 届いたきり。
きっと 毅彦は 家族の時間を 楽しんでいる。
寂しいけど それが現実だから。
私は 承知していて 飛び込んだ。
無理やり 強制されたわけじゃないし。
途中で 引き返すことだって できたけど。
自分から 望んで 毅彦との関係を 続けている。
私 もう まともな恋は できないのかなぁ…
毅彦から 連絡が来なくても
ただ 健気に 待っているだけで。
毅彦を 困れせることも わがままも 言わずに。
それって 本当に 毅彦のこと 好きなの?
今の関係で 我慢できるってことは
その程度しか 毅彦を求めてないってこと。
このくらいの 距離感だから
毅彦が好きで 毅彦との時間が 楽しいのかな。
ずっと このままでは いられないって。
わかっているけど…