分岐点 ~幸せになるために
翌日 私を 迎えにきた頼太は
クリーム色の コンパクトカーで。
「カアちゃんの車だから。狭いけど 我慢して。」
「ううん。ありがとう。それより 緊張するなぁ。」
「大丈夫だよ。沙耶香が来るの 楽しみにしてるよ。」
「えーっ。」
緊張で 無口になる私を 頼太は 笑う。
「いいわよ? ウチに来る時 頼太が 緊張してたら 私も 笑うから。」
「竜平の家に行くのに 緊張するかよ?」
「フフッ。そんなこと 言っているのも 今のうちだから。」
頼太の家族は 私を 温かく迎えてくれた。
頼太の家も 私と同じ 5人家族。
4才上のお兄さんは 結婚して 近くに住み。
2才下の妹は 総合病院で看護師をしている。
家族構成や 生活環境が 似てるから。
私達は 共感することが 多くて。
だから 頼太といて 安心できるのかな…