6人のイケメン兄弟達と逆ハーレム暮らし♡
急いで教室を出ると、誰かにぶつかってしまった。
「おい!気をつけ——」
「わっ……!!ご、ごめんね!」
ネクタイの色からして中等部三年だとわかったので、タメ口にして謝った。
にしても、廊下で走ってぶつかるなんて、ベタだなぁ……。
「こ、こちらこそすみませんでした」
「いいえ!私の方が悪かったよ……!ひゃっ……!!」
急に誰かにぶつかられて、体制が崩れていくことがわかった。
受け身を取るにしても、身軽さがバレてしまうので、大人しく転ぶことにした。
「っ……大丈夫ですか?」
どうやら、後輩くんが抱き止めてくれたらしい。
「ご、ごめんね、大丈夫だよ、ありがとう」
「い、いえ……」
あ、あれ……?なんか顔赤い……?
気のせいかな……?私の顔がまだ熱いから、そう見えちゃのかな……?なんて……。