６人のイケメン兄弟達と逆ハーレム暮らし♡

　ああっ……あの幻覚はどうなるのだろうか……？

　これからも、泣かされるのだろうか……？

　あの幻覚……お父さんとお母さんと散歩してたら、暴走族に絡まれて……それで、お父さんが--------

「へっ……！？」

「どうした……？」

「お、お父さんは事故死なんかじゃあないっ……！」

「は？------」

「げ、幻覚は全て、本当のことを表してたんだ……。」

「ど、どういうことだっ……！？」

「た、多分、お父さんが暴走族にナイフで刺されたところ、救急車が駆けつけている時に、私が怒り狂って暴走族に反撃して……」

「あ、ああ」

　あ、焦ってるなぁ、蓮お兄ちゃん……ちゃんと伝えないと……私なんか語彙力が無さすぎるから、ちゃんと、ちゃんと伝えないと……。

「そ、その時に、私、すごく暴走族に被害を与えちゃって……今後そのようなことがあれば、私本人も苦しむって思ってお母さんは車に轢かれちゃったって言ったのかも知れない……」

「っ……そう、なのか……」

「ああっ……お母さんを助けないと……」

「待て、莉乃には危険すぎる！」

「大丈夫だよ……」

　もう女の子らしくとか考えてらんない。

「私……私……」

「きゃぁー！！！」

「お母さんっ……！！」