6人のイケメン兄弟達と逆ハーレム暮らし♡
「うるせぇ!!」

「ひっ……!」

「あっ……」

「姉ちゃん、コッチ」

 グイッと腕を雅くんに引かれて、そのまま後ろに下がった。

「コイツらちょっと喧嘩するから、俺の部屋で遊んでよう?」

「う、うん」

 な、なんか昨日より優しくなった……?

 それから、私の部屋を出た。

 ドアを閉めれば、グロテスクな音が何度もして、ビクビクと震えてしまっていた。

 そして、私のことを気遣ってくれたのか、

「おいお前ら、ここが莉乃の部屋ってことだけわかっておけゴミども」

 ちょっと言いすぎな気がして止まないけれど、彼なりに気を遣ってくれたのだろう。

 すると、バンッと勢いよくドアが開き、頭から血を流した樹さんが居た。

「お前ら、外で殺してやる。」

「や、やめて樹さんっ……!!」

< 29 / 261 >

この作品をシェア

pagetop