６人のイケメン兄弟達と逆ハーレム暮らし♡
「雅くん、ちょっと漫画頼んでもいい？」

「いいよ」

「ありがとう」

　にこにこと笑えば、雅くんの顔がほんのり赤くなったことがわかった。

「にしても、あんな音がしててまだこの怪我で済んだってことは、相当喧嘩に強いんだね」

「まぁな、暴走族の幹部だから俺達兄弟全員」

　そういえば私も暴走族の幹部になってって言われたことあったなぁ……。

「すごいね」

「そんなことない」

「すごいよ」

　そう言って蓮お兄ちゃんの頭を無意識に撫でていた。

「っ！？」

　すごく驚いている様子だったけど、早く手当てした方がいいと思い、ぱっぱと手当てをした。

「ありがとう、莉乃」

　そう言ってギュッと抱きついてきた湊お兄ちゃんに対して、私も抱きしめ返した。

「どういたしまして」

　音符マークを付けるようにそう言えば、また蓮お兄ちゃんと樹くんの怒りをかってしまったらしい。

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