黒い花



─────……

「…はい、そこまで。」

ペンを置きテスト用紙をライ様が回収する。

…はぁ。久々にテストなんてものをやった。
しかも、ライ様は心なしかずっと楽しんでいるような感じだったし…

でも、問題自体はライ様の言う通り簡単だった。
ここなら私でも入れると思う。

「お疲れ様。じゃあ今度こそ高校について教えるね。」

ライ様は満足そうにテストを眺め、本題へ。

「みつが通うのは"矢白高校"。…知ってるよね?」

矢白高校…?
いや、私はそんな学校知らない。

私は首を横に降る。

「…そっか。まあ、かなりな名門校で有名なだけだから。だからこのテストも一般的には結構な難易度だけど…そこに関しては、みつは全然問題ないね。」

名門校…それだけじゃなく、私はこの学校を知っているとライ様は言いたそうだった。

あぁ、多分だから高校に通うんだ。
"矢白高校"に私の過去に繋がることがあるから。

というか、さらっと過大評価された…?


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