僕は君を追いかける。
佐野が起きた。

ナースコールをならす。
 
「どうされました?」

「佐野、起きました。」

「今すぐ、向かいますね。」

「百合、ただいま。ニコッ」

佐野の声を聞いた瞬間、涙が溢れて止まらなかった。

「佐野ー、おかえり。うっ〜。」

それから、みんなは急いで病院に来た。
みんな喜んでいた。佐野を見て笑顔が溢れ出していた。

「佐野、私佐野みたいになりたいな。」

「え?」

「みんなに、愛される人になりたい。」

「なってるよ、百合は。」
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