僕は君を追いかける。
雄飛side

昼休み、百合に連絡を入れて仁先生を資料室に連れて行った。

「あのさ、単刀直入に聞くけど、あんた百合のこと好きなの?」

なんて答えるだろう。

「俺は、百合のことずっと前から好きだよ。君が、百合と出会う前から。」

















 
 ずっと前から好き。





















「ずっと?」

「うん、百合も知ってると思う。俺百合に告白してるから。」

「は?」

こいつさっきから何言ってる。


「だから、君が百合のこと好きでも、全力で奪いにいってやるから覚悟しとけよ。」

「.........」

百合、なんで教えてくれなかったんだ。
苛立ちと、悲しみを消すことのできないまま教室に戻った。

雄飛side終



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