僕は君を追いかける。

「はぁ、」

帰っている途中、雄飛君はため息をついた。
絡まれたこと怒っているのだろう。
気をつけないと。
帰ったら絶対説教だ。

もう、なんで絡まれたりしたのだろうか。いちごクレープ買わなきゃよかった。
いや、それはだめだ。

ガチャ

「ただいま。」

「ねぇ、百合。」

「はい。」

「こうなること、想像できなかったの?」
 
「いや、そのいちごクレープ食べたくて。」

「クレープならあとで一緒に買いに行けばいい。」

「いや、ついでだしさ。」

「でも、そのせいで男に絡まれたんだよね。わかってる?」

「はい、ごめんなさい........」

すごく、怒っている。
はぁ、私の馬鹿。雄飛君がすごく怖い。

あぁ、どうしよう。

「百合、」
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