僕は君を追いかける。
「チッ、彼氏持ちかよ。行こうぜ。」
「雄飛君......」
また迷惑かけてしまった。
「百合、なんて格好してるの?」
「へ、」
「これ、閉めといてね。」
そういって着ていた上着のファスナーを閉められた。
もしかすると、似合っていなかったのかもしれない。
いくら顔が良かったって、似合わないものくらいある。
なんで考えてなかったんだろう。
「百合、あそこまで行こう。」
そういって、人気のない沖に連れてこられた。
「雄飛、君?」
「水着、見せて。」
「え、」
ジーッ
雄飛君にファスナーをあけられた。
「可愛い、似合ってるよ。」