【完結】一夜の過ちで身籠ったら、夫婦が始まってしまいました。




 「……ね、本当に、そう思う」

 あの時はきっと、自分の子がお腹にいるんだとわかって。だからこそ、再会して間も無いのにあんなふうにプロポーズなんてしたのかも。

 まぁあの感じは、ちょっと強引だった気もしたけど……。あれは完全に俺が悪いから、責任を取ろうっていう感じになっていた気もした。

 いきなりプロポーズだなんて、笑えないよ。むしろプロポーズを望んでもなかった。再会するとも思ってなかった。

 あの状況でプロポーズを受けられるほど、わたしだって血迷ったりしてない。いきなりプロポーズで、「はい。結婚しましょう」なんて言えるわけがない。

 だからこそ、真剣に、ちゃんと今後の未来のことを考えたいと思ったのも、また事実だった。

 「所で朱鳥、つわりの方は?」

 「え?……あ、ううん。とりあえずは、大丈夫」

 眠気などはあるけど、今の所つわりは大丈夫そうだった。
 
 「そう?つわり始まったら大変だと思うから、あんまり無理しないでよ?」

 
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