【完結】一夜の過ちで身籠ったら、夫婦が始まってしまいました。




 「うん。ありがとう」

 その日のお昼休みのことだった。食堂でお昼ご飯を食べていた時のこと。突然、わたしのスマホがピロンと鳴った。

 「……ん?」

 誰かからメッセージだと思った。そのメッセージの相手を見て、びっくりした。

 「え……」
 
 「どうしたの?朱鳥?」

 その表情を見て、麻美は不思議そうに首を傾げていた。
 
 「いや、あの……。例のあの人から……」

 「あ、プロポーズしたあの人?」

 「うん。……メッセージが来た」

 「なんて?まさかまたプロポーズ?」

 なんて麻美はニヤニヤしながら言った。わたしは「違うよ!これ見て」なんて言いながらスマホの画面を見せた。

 「なになに?」
 
【この前はすみませんでした。取り乱してしまいました。
なのでお詫びと言うわけではないですが、まずは食事をご馳走させてほしいのですが、どうでしょうか?】

 と書かれていた。

 「良かったね、ご馳走してくれるって」

 「えっ、ああ……うん」

 
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