【完結】一夜の過ちで身籠ったら、夫婦が始まってしまいました。
わたしは那智さんからきたLINEに、「はい。じゃあ美味しいご飯、食べにつれてってください」と返信した。
返事はすぐに既読がついた。そして「もちろん、任せてください!」と返信がきた。
「……確かに真っ直ぐな男だね」
なんて麻美は笑いながら言っていた。
「でしょ?こんなに真っ直ぐな人、見たことないよ?わたし」
本気でそう思うくらい、真っ直ぐな人だと思う。自分の気持ちをストレートに伝えられる人なんだと思う。
そして2日後、わたしは休日ということもあり、那智さんとランチを食べに行くことになった。那智さんがよく行くお店だそうで、ぜひ連れていきたいというので、OKした。
待ち合わせは12時半に駅前でということだった。予定通り12時半に着くように駅前に向かうと、すでに那智さんは到着していた。
「那智さん」と声をかけると、わたしに気付いて手を降ってくれた。
「遅れてしまってすみません」
「いえ!まだ時間よりも早いですから!逆に俺の方が早く着きすぎてしまったので……」