【完結】一夜の過ちで身籠ったら、夫婦が始まってしまいました。




 「そ、そうなんですね……」

 那智さんって、やっぱりスタイルいいんだな。スラッとしていて、脚も長くて、まるでモデルみたいなスタイルだ。だけど程よく筋肉もついていて、素晴らしいとしか言いようがない。 

 「では、行きましょうか、朱鳥さん」

 「……あ、はい」

 ふたりで食事に行くのも、デートの中に入るのだろうか……。それとも、食事とデートは別物なのか。未だによく分かっていない。

 「朱鳥さんは、嫌いな物とかありますか?」

 そんなことを考えていたら、突然那智さんからそう問いかけられた。

 「えっ?嫌いな物……ですか?」
 
 「はい。今日行くお店、生パスタのお店なんですけど、嫌いな物とかあるのかなって?」

 「あ、ああ……。嫌いな物はありますよ。ピーナッツです。わたし、ピーナッツアレルギーなんです」

 わたしがそう言うと、那智さんは「そうなんだ。アレルギー持ってる人は、大変ですよね。実は僕も甲殻類アレルギーなんです。海老や蟹とかの」と言った。


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