【完結】一夜の過ちで身籠ったら、夫婦が始まってしまいました。
「すごい医者?」
「ええ。神山先生は、小児科の中でも特に手術に関してはスペシャリストよ。 難しい病気になるけど、特に拡張型心筋症や心臓弁膜症などの手術を、成功させてる素晴らしい医者よ」
「ええっ……。そんなにすごい人なんですね」
「ええ。小児科にいるのがもったいないくらいにね? 難しい手術を成功させるほど、手術の腕は確かだし。……もしかしたら彼は、いつか教授にでもなるかもしれないわね?」
「……教授」
待って待って?那智さんって、そんなにすごい医者だったの!?
し、信じられない……!まさかそんな人の子を、わたしは身籠っているというの?
ええっ……! いや、それはちょっとどうしよう……!
今更だけど荷が重い!重すぎる……!
「三枝さん?どうかした?」
「へっ!? い、いえ、何でもないです……!」
す、すごいことを聞いてしまった……。聞いて良かったとも思うし、聞かなければ良かったような気もするのだけど……。