【完結】一夜の過ちで身籠ったら、夫婦が始まってしまいました。




 「カワイイ……」
 
 彼はその一言を呟くと、わたしのスカートの中に手を忍ばせ、太ももやわたしの入口を優しく責めてきた。

 「あっ……。ダメッ……」

 顔も名前も知らないのに、触れられただけで、体温が上がっていくのが分かった。わたしの気持ちいい所をまるで知っているかのように、優しく優しく撫でながら刺激していく。  

 「あぁっ……んっ」

 声が出た瞬間、恥ずかしさと緊張で、思わず口を手で覆った。こんな声を聞かせられない……。そう思ったからだ。

 「隠さないでいいよ?今は俺たちふたりだけなんだから。……もっと、聞かせて?」

 なんて彼は言うから、わたしも彼のペースに呑まれてしまう。その気持ちを抑えることがだんだんとできなくなり、その欲望や理性を早く解き放ってしまいそうになっていた。

 「もう待ち切れない。……いいよね?」

 彼のその合図に、わたしも理性が保てなくて軽く頷いた。そのまま彼はわたしの中に、ゆっくりと深く繋がってきた。


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