【完結】一夜の過ちで身籠ったら、夫婦が始まってしまいました。
⑦2度目のプロポーズで、無事に結婚しました
そして那智さんの休みの日、今日は平日だ。だけどわたしは有給を取って、那智さんとピクニックデートに来ていた。
お弁当はわたしの手作りだ。那智さんのために、わたしがサンドイッチや唐揚げなどを手作りした。
那智さんは、美味しい美味しいと食べてくれた。喜んでもらえてことが何よりも嬉しくて、わたしは幸せな気持ちだった。
「……那智さん」
「はい」
「わたし……。いつの間にか、那智さんのことを好きになっていました。気がついたらずっと、那智さんのことが頭から離れなくて……。やっぱり好きなんだなって、思いました」
もしかしたらわたしは、あの日の夜から、那智さんのことを知らぬ間に好きになっていたのかもしれない。
「朱鳥さん、俺も……あなたのことが好きです。大好きです」
「……はい。わたしも、大好きです。那智さんのこと、大好きです」
知らぬ間に涙が出てきて、涙が溢れて止まらなかった。那智さんはわたしの涙を拭うと、目の前に小さな箱を出した。