【完結】一夜の過ちで身籠ったら、夫婦が始まってしまいました。
「ありがとうございます……。那智さんのそういう優しさが、わたしは大好きです」
「ありがとう、朱鳥。つわりで辛いだろうし、無理しなくてもいいから。食べれる所まで食べて」
「はい」
わたしは那智さんの作ってくれたトマトスープを、全部完食した。本当に美味しかったから。那智さんの優しさを感じて、わたしは本当に幸せ者だと思った。
「……ごちそうさまでした」
「全部食べて大丈夫なのかい?」
「はい。本当に美味しかったです。 ありがとうございました」
わたしがそう言うと、那智さんは笑顔で「それは良かった」と言ってくれた。
「またいつでも、朱鳥のためにトマトスープ作るから、食べたい時は言ってくれ」
「はい。 ありがとうございます」
那智さんのその優しい微笑みは、いつもわたしを勇気づけてくれる。そして笑顔にしてくれる。
わたしはこれからも、ずっと那智さんのそばにいたい。那智さんのために、いい妻になりたい。そして那智さんと、すごく素敵な家庭を築きたい。