BLADE BEAST
扉を開ければズンズンと引っ張り込み、私をやや乱雑にぶん投げる。



ペロリと舌を舐め上げる晄は、カットソーを脱ぎ捨ててチャックの開いたデニムと上半身裸の何とも言えないセクシーな姿へと変貌を遂げ。


影を大きく作りながら、

ギシッとベッドを軋ませながら、



さっき投げられた勢いで襟から出てきてしまったらしい緩んだブラジャーのストラップへと、ソロリと手を伸ばした。




熱を孕む大きな瞳。

色気付く魅惑的な唇。




「………いっぱい愛しちゃう」






────ああ。美容室は、また今度だ。
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