BLADE BEAST
廊下側の一番後ろが私の席。
その周辺に自分の席なんかない癖に、私の隣の眼鏡君の席にドップリと腰掛ける金髪女はニシシと歯を出して笑う。
……暑苦しい。
もうすぐ夏休みになるってのに、余計暑苦しいヤツに気に入られてしまったようだ。
「今日もアッチ〜。教室が天国だわ〜」
「…」
しかもこの女はある意味学校で一番目立つ女だと言っても過言では無い人間。
喧嘩っ早い性格で、この学校の女の頂点とやらを決め込んでいるらしい。
そこまで有名な彼女なのだから、いくら私であっても三年のクラス替え時に同じクラスなのだということくらいは知っていた。
……が、まさかここまで懐かれるとは誰が思うだろう。
「美織の席はあっちでしょ。あっち」
「えぇ〜?アーシ莉央と喋りたいんだけど」
「……こっちは話す事無いから」
「うっお。言うねぇ〜。ま、一筋縄じゃいかないところがまた莉央の良いところだよなっ」
その周辺に自分の席なんかない癖に、私の隣の眼鏡君の席にドップリと腰掛ける金髪女はニシシと歯を出して笑う。
……暑苦しい。
もうすぐ夏休みになるってのに、余計暑苦しいヤツに気に入られてしまったようだ。
「今日もアッチ〜。教室が天国だわ〜」
「…」
しかもこの女はある意味学校で一番目立つ女だと言っても過言では無い人間。
喧嘩っ早い性格で、この学校の女の頂点とやらを決め込んでいるらしい。
そこまで有名な彼女なのだから、いくら私であっても三年のクラス替え時に同じクラスなのだということくらいは知っていた。
……が、まさかここまで懐かれるとは誰が思うだろう。
「美織の席はあっちでしょ。あっち」
「えぇ〜?アーシ莉央と喋りたいんだけど」
「……こっちは話す事無いから」
「うっお。言うねぇ〜。ま、一筋縄じゃいかないところがまた莉央の良いところだよなっ」