BLADE BEAST
「おら〜。席つけ。ホームルーム始めんぞ」
丁度いいところに担任が教室に入ってくる。
名簿を縦に持って肩に乗せるようにしてトロトロ入ってくる担任は、昔ヤンキーだったとかそうでないとか…そんなことは割とどうだっていいんだけど。
「早く戻りなよ。美織の席、あっち」
「つれねぇなぁ」
シッシッと追っ払う私に、少しシュンとしながらもまたニシシと笑う美織は教卓のど真ん中の一番前の席なのだから笑えてくる。
あのド派手女が一番前の真ん中だとか、問題児過ぎて担任がそこを指定したんだろうけれど…ここだけはマジでツボ。
おとなしく座っているのがさらにツボ。
……大概私も彼女のことを近い存在だと認識し始めているらしい……と、
「皆揃ったか〜?」
担任が見回したそんな時。
────このくらいになると決まって風が吹いてくる。
遅刻ギリッギリでスッと私の目の前の席に座ってくる男が一人。
丁度いいところに担任が教室に入ってくる。
名簿を縦に持って肩に乗せるようにしてトロトロ入ってくる担任は、昔ヤンキーだったとかそうでないとか…そんなことは割とどうだっていいんだけど。
「早く戻りなよ。美織の席、あっち」
「つれねぇなぁ」
シッシッと追っ払う私に、少しシュンとしながらもまたニシシと笑う美織は教卓のど真ん中の一番前の席なのだから笑えてくる。
あのド派手女が一番前の真ん中だとか、問題児過ぎて担任がそこを指定したんだろうけれど…ここだけはマジでツボ。
おとなしく座っているのがさらにツボ。
……大概私も彼女のことを近い存在だと認識し始めているらしい……と、
「皆揃ったか〜?」
担任が見回したそんな時。
────このくらいになると決まって風が吹いてくる。
遅刻ギリッギリでスッと私の目の前の席に座ってくる男が一人。