BLADE BEAST
"待ってて"って言ってた。
最近の眞紘は、分からないようで少し分かるようになった。
眞紘は────もしかしたら、探してるかもしれない、と。
意外にも気を利かせてイチゴオレなんて買ってきてくれるような変な男だ。
その場にいない私を、探してる。
「莉央?」
「…あ、えと…」
「うん?」
「晄、助けてくれてありがとう。でも私……戻らな、きゃ………」
本当に感謝してる。
それに謎なことは残ったままだったけど、ただの茶化しかもしれないし。
けれどそれと同じかそれ以上に、約束を破ってどっかに行ってしまったということが気がかりで。
だから、キョロキョロと見回せば、それは晄の少し後方。
砂浜にキラリと、一つ何かが転がっているのが見えた。
──────そこにはあの、イチゴオレの缶が転がっていた。
最近の眞紘は、分からないようで少し分かるようになった。
眞紘は────もしかしたら、探してるかもしれない、と。
意外にも気を利かせてイチゴオレなんて買ってきてくれるような変な男だ。
その場にいない私を、探してる。
「莉央?」
「…あ、えと…」
「うん?」
「晄、助けてくれてありがとう。でも私……戻らな、きゃ………」
本当に感謝してる。
それに謎なことは残ったままだったけど、ただの茶化しかもしれないし。
けれどそれと同じかそれ以上に、約束を破ってどっかに行ってしまったということが気がかりで。
だから、キョロキョロと見回せば、それは晄の少し後方。
砂浜にキラリと、一つ何かが転がっているのが見えた。
──────そこにはあの、イチゴオレの缶が転がっていた。