BLADE BEAST
「…楽しかった?」
そして眞紘はまた私に問いかけた。
ピンキーリングを見てから、もう一度私に揺らついた視線を向ける眞紘。
聞いてることが晄との旅行のことだっていうのは手に取るように分かった。
眞紘と教室で雑用をしていた時にかかってきた電話が元のそれ。本人は最近まで忘れていたけれど、それがきっかけで行ったようなもん。
私があの時出なかったら他の子を誘おうとしていたんだとか何だとか。
けど…眞紘がそれを気にする理由が見当たらない。あんなに飄々としてるくせに、なんでこんな時に限って次々妙な言葉を残していくの?
……でも私は何も言うことができなかった。
あまりに切なげに瞳を揺らし、
「あの時。出れば?なんて……言わなきゃよかった」
眞紘がそんなことを口にしたからだ。
そして眞紘はまた私に問いかけた。
ピンキーリングを見てから、もう一度私に揺らついた視線を向ける眞紘。
聞いてることが晄との旅行のことだっていうのは手に取るように分かった。
眞紘と教室で雑用をしていた時にかかってきた電話が元のそれ。本人は最近まで忘れていたけれど、それがきっかけで行ったようなもん。
私があの時出なかったら他の子を誘おうとしていたんだとか何だとか。
けど…眞紘がそれを気にする理由が見当たらない。あんなに飄々としてるくせに、なんでこんな時に限って次々妙な言葉を残していくの?
……でも私は何も言うことができなかった。
あまりに切なげに瞳を揺らし、
「あの時。出れば?なんて……言わなきゃよかった」
眞紘がそんなことを口にしたからだ。