BLADE BEAST
話も意外とよく聞いてくれるし、ウザくもない程度に隣にいてくれるから丁度よくて。
可笑しい。
何でこんな気にしてんの?
私には晄がいて、それで満足しているはずなのに後ろ髪を引かれるような気持ちをどうして抱えてるんだろう。
「てか東地区の分裂の話知ってっかよ〜?」
それは夏休みが中盤に差し掛かったのこと。
溜まり場からの帰りに、何となく繁華街にある店を見てみようと歩いていたとある夜のこと。
雑居ビルの大小差がかなり目立つ。真新しいガラス張りの新しいものか、廃墟になりかけのような荒れたそれかでも差が歴然とするような都内。
色んなものが一気にぶち込まれたような、ここは何もかもが密集していて、収まりがまるで無い。
往来する人の数はまだまだ減ることを知らず、スクランブル交差点では何万人もの人間が一気に横断してゆく光景があった。
男、女、どっちでもないやつ、仕事帰りのサラリーマン、これから遊びに行こうとしてるようなギャル、意味わかんない格好をしてるメルヘン、目つきが危ない不審者まがいの者。
もしかしたらこの中に一人くらいは、人ならざる者も紛れていそうにも思える異様な夜。
キャッチなんかも全部シカトし続ける私は、ふと立ち止まったとある道沿いで、そんな会話を聞くこととなった。
可笑しい。
何でこんな気にしてんの?
私には晄がいて、それで満足しているはずなのに後ろ髪を引かれるような気持ちをどうして抱えてるんだろう。
「てか東地区の分裂の話知ってっかよ〜?」
それは夏休みが中盤に差し掛かったのこと。
溜まり場からの帰りに、何となく繁華街にある店を見てみようと歩いていたとある夜のこと。
雑居ビルの大小差がかなり目立つ。真新しいガラス張りの新しいものか、廃墟になりかけのような荒れたそれかでも差が歴然とするような都内。
色んなものが一気にぶち込まれたような、ここは何もかもが密集していて、収まりがまるで無い。
往来する人の数はまだまだ減ることを知らず、スクランブル交差点では何万人もの人間が一気に横断してゆく光景があった。
男、女、どっちでもないやつ、仕事帰りのサラリーマン、これから遊びに行こうとしてるようなギャル、意味わかんない格好をしてるメルヘン、目つきが危ない不審者まがいの者。
もしかしたらこの中に一人くらいは、人ならざる者も紛れていそうにも思える異様な夜。
キャッチなんかも全部シカトし続ける私は、ふと立ち止まったとある道沿いで、そんな会話を聞くこととなった。