BLADE BEAST
二階に着くとやはりそこには一階とは比べ物にならないくらいの静かな空間が広がっていた。
やっと安堵できるような場所に来たような気がしつつ、私はいつも行っているお気に入りの場所へと向かっていった。
二階にはそれぞれ幹部達の部屋と、大きなリビングルームのようなものが広がっていて、
お気に入りというのはリビングルームのほんの窓際の、外の景色が一望できる長ソファーがある場所のこと。
時間が忘れられるような気がして。
そこにいれば"嫌な事"も忘れられるような気がして。
毎度毎度訪れているのだが、
「…っ」
─────その一角に踏み入れた時、あのホワイトムスクの甘い香りが鼻を掠めてきた。
いや、"今日も"……その香りがした。
やっと安堵できるような場所に来たような気がしつつ、私はいつも行っているお気に入りの場所へと向かっていった。
二階にはそれぞれ幹部達の部屋と、大きなリビングルームのようなものが広がっていて、
お気に入りというのはリビングルームのほんの窓際の、外の景色が一望できる長ソファーがある場所のこと。
時間が忘れられるような気がして。
そこにいれば"嫌な事"も忘れられるような気がして。
毎度毎度訪れているのだが、
「…っ」
─────その一角に踏み入れた時、あのホワイトムスクの甘い香りが鼻を掠めてきた。
いや、"今日も"……その香りがした。