BLADE BEAST
そして何やら晄はニコニコしながら私を見てくる。
さっきまではあんなにハーレムを楽しんでいたのに、どういった風の吹き回しなのか。
かなりの気分屋すぎて驚く気力もなくなってくる。
「うんっ、やっぱり莉央がいい」
「は?」
「あの女の子達、なんか煩かったから帰しちゃった」
「…へぇ、」
「それに莉央、イイ匂いする。俺この香りが好きなんだよね」
なんて。
晄は香水を変えたことも気づいてない癖に何を言っているのかと、そう思った時にはクンクンと顔を寄せて匂いとやらを嗅いでくる。
所構わず。これが晄のポリシー。
甘いムードを漂わせながら、ぐいぐいと接近してくる晄。
「…な、なに」
ゆるりと口角を上げて、彼の中ではもうすっかり私と二人きりの世界が出来上がってしまったらしい。
────眞紘が、目の前に座っているのに。
「コレ。いつも使ってるの、何だっけ」
「…ちょ、晄」
「髪も。相変わらず超…可愛い」
「…っと、晄っ…」
毛先を指で弄る晄は、ジリジリと私に接近しては押し倒そうとしてくる。
しかも全部変えたというのに、気づかないままに甘い言葉を囁いて。
さっきまではあんなにハーレムを楽しんでいたのに、どういった風の吹き回しなのか。
かなりの気分屋すぎて驚く気力もなくなってくる。
「うんっ、やっぱり莉央がいい」
「は?」
「あの女の子達、なんか煩かったから帰しちゃった」
「…へぇ、」
「それに莉央、イイ匂いする。俺この香りが好きなんだよね」
なんて。
晄は香水を変えたことも気づいてない癖に何を言っているのかと、そう思った時にはクンクンと顔を寄せて匂いとやらを嗅いでくる。
所構わず。これが晄のポリシー。
甘いムードを漂わせながら、ぐいぐいと接近してくる晄。
「…な、なに」
ゆるりと口角を上げて、彼の中ではもうすっかり私と二人きりの世界が出来上がってしまったらしい。
────眞紘が、目の前に座っているのに。
「コレ。いつも使ってるの、何だっけ」
「…ちょ、晄」
「髪も。相変わらず超…可愛い」
「…っと、晄っ…」
毛先を指で弄る晄は、ジリジリと私に接近しては押し倒そうとしてくる。
しかも全部変えたというのに、気づかないままに甘い言葉を囁いて。