仮面夫婦だったはずですが妊娠したら、カタブツ社長は新妻への愛を抑えきれない。
「もうそろそろ帰ろう、咲良」
「あっはい、蓮司さん……」
私が立ち上がると蓮司さんは私の腰を抱いた。
「葵結さん今日はありがとう」
「いえ、紘くんの大切なお友達なのでお役に立てて嬉しいです。これからちゃんとした見積もりとか完成日を後日伝えますね」
「ありがとう」
「じゃあ、咲良ちゃん。完成楽しみにしてて」
葵結さんと紘希さんに見送られて彼らの家を後にした。その後、蓮司さんが予約したお店にご飯を食べに行き帰宅した。