溺愛王子は地味子ちゃんを甘く誘惑する。
つき合ってもう2年近くたつのに、相変わらずラブラブなふたり。
嶺亜は本当に萌花ちゃんのことが大好きなんだなあ。
「あ、私からはこれ! お誕生日おめでとう」
私もかばんから、ラッピングされたプレゼントを手渡した。
「ありがとう~! 開けてもいい?」
「うん、いいよ!」
嬉しそうな顔で早速包みを開ける萌花ちゃん。
萌花ちゃんに似合いそうなリップとアイシャドウを選んだんだ。
「うわあ、かわいいっ! 私この色のリップ欲しいと思ってたんだあ、乃愛ちゃんありがとうっ」
ギューッと萌花ちゃんに抱き着かれる。
柔らかくていい抱きごこち。ふわっと香る甘いシャンプーのにおいに、同性の私までクラクラしちゃう。