溺愛王子は地味子ちゃんを甘く誘惑する。

リビングへ戻ると、「おはようございます」と、ちょうど二階から降りてきた新城くんが挨拶をしているところだった。


わっ……!


思わず、足を止めてしまう。


制服を着て、髪の毛はいつも学校で見るような無造作ヘアが完成している。


おはようって、言った方がいいのかな……。でも、これから一緒に朝ご飯を食べるんだから、無視するわけにもいかないよね。


「おはよう。よく眠れたかしら~?」


「はい。お布団がふかふかで気持ちよかったです」


「あらそ~、それはよかったわ。昨日はお天気も良かったらちょうど干したところだったの」


お母さんのテンションが高いのは、きっと新城くんがイケメンだから。


お母さんってば、イケメン大好きだもんね。

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