溺愛王子は地味子ちゃんを甘く誘惑する。
「お前、頭ヤバいな」
どきっ!
思わず新城くんを見上げてしまったけど、彼の視線は嶺亜。
ほっ……。私に言われてるのかと思って、ひやっとしちゃった。
だって、ヤバいのは自覚しているし。
「いーんだよ」
笑いながらふたりがテーブルに着く。
イケメンが二人そろうと圧巻だ。
「じゃ、食べましょ!」
お父さんは朝が早く、私が起きるころにはもう出勤してしまっている。いつも3人の朝の食卓が、今日は4人。
「いただきまーす」
出来立てのホットケーキはふわふわですごく美味しかった。
メープルシロップをかけて、ホイップものせちゃおう。
カロリーは、この際無視無視!
パクリ。
うわ~美味しい。
甘いものって最強だよね。
ふふふ。甘いものを食べてる時って、どうしてこんなに幸せなんだろう。
ふと、視線を感じた。