溺愛王子は地味子ちゃんを甘く誘惑する。

「はい、完成」


「うわあ……」


自分の毛先がクルンとなってるなんて不思議。何度も触っちゃう。


「めちゃ可愛いわ……」


担当さんは、口に手を当てながら目を見開いている。


ん? 担当さん、顔が真っ赤なんだけど。


そんなに暑いのかな?


「乃愛ちゃん、すっごく可愛いよ! 絶対にこうなるってわかってたけどね」


先に終わって後ろのソファに座っていた萌花ちゃんもすっ飛んできて、すっごい褒めてくれた。


可愛い萌花ちゃんに言われると、なんだか恥ずかしい。


「そ、そうかな」


まだ自分の姿が見慣れなくて落ち着かないし。
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