溺愛王子は地味子ちゃんを甘く誘惑する。
ダサくて地味な自分がすっごくイヤ。だけど、それが楽で自分でそうしてたところもある。
でも、凪くんに釣り合う子になりたいと思うようになって、少しでも可愛くなりたい、可愛くみられるように努力をしたいって思ったんだ。
凪くんが言ってくれる「可愛い」は、萌花ちゃんに向けられるような「可愛い」じゃないってことくらいわかってる。
地味な私が照れて赤くなったり、その反応がそう見えるってことで。
ちゃんと、可愛って思われたい。女の子として。
だから、決めた。
「……うん、そうしてみる」