溺愛王子は地味子ちゃんを甘く誘惑する。

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今日のお昼休みは、凪くんと一緒のご飯。


いつもの中庭でお弁当を広げていると、ちらちら浴びる視線。


凪くんはかっこいいから仕方ないけど、そんな周りからの視線にはまだちょっと慣れない。


「今度さ、俺の分のお弁当作ってきてよ。乃愛の作った弁当が食べたい」


「うんいいよ」


嬉しいな。凪くんからそんなことを言ってもらえるなんて。


この間もサンドイッチを美味しい美味しいって食べてくれたし、張り切って作っちゃうよ。


「やったあ。マジで楽しみ」


その顔は本当にうれしそうで、私までうれしくなる。


私は笑顔の余韻を残しながら、口にする。


「お母さんがね、凪くんが遊びに来てくれないから寂しいって言ってたよ」