溺愛王子は地味子ちゃんを甘く誘惑する。
「乃愛んちに行ったら、絶対乃愛とふたりきりになりたいって思うし、嶺亜のダチとして泊りにいったとしても、その……乃愛が欲しくて夜中に部屋に襲いに行きそうで怖いんだ……」
「ええっ……」
私が欲しい……そんな言葉にぶわっと体が熱くなる。
だ、だってそんなこと凪くんが思ってたなんて……!
「つき合ってない時はどこかで自制がきいてたけど、もう乃愛が俺のもんだと思ったら、たぶん俺、無理」
真顔で訴えられて、私、どうしていいかわかんない……。
その顔を見つめながら、ゴクッと唾をのむだけ。
でも、それだけ私のことを大切にしようとしてくれてるんだって思いも伝わってきた。