溺愛王子は地味子ちゃんを甘く誘惑する。
「んっ……」
声が出ちゃって必死に抑えようとしていると。
「声、我慢しないでいいよ。もっと聞かせて」
そんなあおりに、ドキドキは加速していくばかり。
いつの間にかTシャツは脱がされ、凪くんもTシャツを脱ぎ捨てる。
薄暗い部屋。私の上で浮かび上がる凪くんの輪郭。
……ドキドキはもう最高潮。
凪くんはすごく優しかった。
ゆっくりゆっくり時間をかけて、愛してくれて。
私たちは初めてひとつになった──。