ひまわりの恋
ある程度、時間が経った。
その間、女の子と元気に楽しく遊んでいた。
そのうちに女の子とだいぶ仲良くなることができた。
「あっ、
わたし、そろそろ帰らなくちゃ。
今日の夕方には、お家に帰ることになってるの」
そうだった。
この子は、このあたりに住んでいる子じゃなかった。
せっかく仲良くなれたのに。
今日でお別れだなんて、とても寂しい。
そんな気持ちでいっぱいになった俺は女の子になんて声をかければいいのか、その言葉がなかなか思いつかなかった。
……仕方がない。
思いつかないから……。
もう諦めて普通に『じゃあね』と言うしかない……のか。
……いや。
『じゃあね』なんて、そんなあっさりと言うのは嫌だ。
じゃあ、なんて……。