極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
「……夕鶴、そのネックレスを」
隼理くんの唇が私の唇からやさしく離れた後。
隼理くんはそう言った。
私は隼理くんにネックレスを渡した。
私からネックレスを受け取った隼理くんはソファーから立ち上がり私の後ろに。
そして隼理くんの手が私の首のあたりにくると。
そのままネックレスを私の首に着けた。
そのあと隼理くんは私の隣に戻り、覗き込むように私のことを見た。
「すごく似合ってる」
隼理くんのやさしい眼差し。
そして、やさしい声でそう言われ。
少しだけ照れた。
だけど、それよりも嬉しさが圧倒的に勝った。
「ありがとう、隼理くん」
喜びを感じながら自分の隣に置いてあるバッグから手鏡を取り出した。
それを自分の正面に向けて自分の姿を映した。
「本当にきれいでかわいくて素敵なネックレス」
隼理くんからもらったネックレス。
そう思うと自然と笑みがこぼれる。
「ネックレスがじゃない」
「え?」
「ネックレスを着けている夕鶴がきれいで可愛くて素敵なんだ」
「……‼」
しゅっ……隼理くんっ。
嬉しい。
隼理くんにそう言われて。
でっ……でもっ。
すごく。
ものすごく恥ずかしい~っっ。
「夕鶴、顔真っ赤になってる」
「……‼」
やっぱり。
気付かれていた。
隼理くんに。
隼理くんの褒め言葉に。
恥ずかしくなり過ぎて。
顔に熱が集中して。
たぶん。
ううん、絶対に。
顔が真っ赤になっている。
そのことに。
「ほんと可愛い」
……‼
「しゅっ……隼理くん……っ、
あんまり見ないでっ、
恥ずかしいからっ」
真っ赤になっている顔を。
隼理くんに見られていることが恥ずかし過ぎて。
両手で顔を隠した。