極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です



 * * *


 夜になり。


 夕飯を食べ終え。
 入浴を済ませ。



 今は。
 隼理くんと一緒にベッドで横になっている。


 隼理くんと過ごす時間。
 すごく好き。

 ドキドキし過ぎて心臓がどうにかなりそうなときがあるけれど。
 それ以上に。
 穏やかで癒されて心地良い。

 それがすごく幸せで。


 そんな気持ちに包まれながら隼理くんのことを見ると。
 隼理くんも私のことを見た。


 しばらく見つめ合ったあと。
 私と隼理くんは、お互いを求め合うように深くて甘いキスを……。


「……夕鶴」


 隼理くんはやさしく唇を離し、甘い声のトーンで私の名前を呼んだ。


「俺……」


 隼理くんの熱を含んだ甘い眼差し。

 そんな眼差しをしながら隼理くんは何かを言おうとしている。


「夕鶴が高校生のときは……
 かなり抑えていた」


 ……?

 抑えていた?

 何のこと?


「もっと深く愛したかったのに……」


 え……?


「高校生だったから、
 やっぱり、それ以上は……と思っていた」


 それ以上……?


「だけど、
 昨日、夕鶴が高校を卒業して……
 もう、そろそろ……いいかなと思った」


 そろそろ?

 いいかなと思った?

 それは一体……?


「……夕鶴、
 俺は、もっともっと夕鶴のことを深く愛したい」


「……?
 隼理くん……?
 私は充分に隼理くんから愛をもらっているよ」


「……そういう意味じゃない」


 ……?

 そういう意味じゃないって……?


「……夕鶴……
 ……初めてだから緊張するだろうけど……」


 ……‼


 しゅっ……隼理くんっ。

 もっ……もしかして……っ。


「欲しい、
 俺は夕鶴のすべてが欲しい」


 隼理くん……。


 初めてのことだから。
 怖くないといえば噓になる。

 だけど。
 隼理くんと一緒なら……。

 だから……。


「……私も……
 隼理くんのすべてが……欲しい」


 いつもよりも。
 胸の鼓動が。
 高鳴っている。

 全身も熱くなっている。


 私だけではなく。
 隼理くんも……。



 初めてのことだから。
 わからないことだらけで。
 戸惑うこともある。

 だけど。
 隼理くんが上手くリードしてくれていて。

 そのおかげで。
 私は隼理くんに心地良く包み込まれている。


「愛してる、夕鶴」


 私も。


「愛してる、隼理くん」


 何度も。
 何度も何度も。
 お互いの名前を呼び合い。

 私と隼理くんは。
 より愛を深めていった。


 隼理くんとの深くて甘い夜は。
 まだ始まったばかり。



 今日だけじゃない。
 これからも、ずっと。





 ♡end♡






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