極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
* * *
今、私は隼理くんの腕の中。
隼理くんのぬくもり。
温かくて心地良い。
このぬくもりを感じたら。
なかなかベッドから出ることはできない。
……というより出たくない。
けれど。
そろそろ出なくては。
そうじゃないと、本当にクリスマスライブの打ち合わせに間に合わなくなってしまう。
だから。
「……隼理くん」
「なぁに、夕鶴」
「このまま隼理くんと一緒にいたい」
ずっとずっと。
「うん、俺も夕鶴とこのまま一緒にいたい」
隼理くんもそう思ってくれて、すごく嬉しい。
「……だけど……」
「……だけど?」
「そろそろベッドから出なくちゃ」
今は。
隼理くんと一緒にいたいという気持ちを振り払わなくては。
そう思って。
必死に言ったのに……。
「……なんで」
って、隼理くんが言うから。
『なんで』って……。
それは、さっきも言ったのに……。
「俺も夕鶴も、このまま一緒にいたいと思ってるんだから、
一緒にいればいいじゃん」
隼理くんはそう言って。
私のことをぎゅっと抱きしめた。